ネットスターが高校生とその保護者を対象にした調査の結果から、高校生がアクセスしているモバイルサイトを保護者はほとんど利用したことがないことがわかった。高校生は個人サイトやプロフ、ソーシャルネットワーキングサービス(SNS)のほか、動画サイトをよく見ており、交通情報などを中心に見ている保護者との差が目立った。
この調査は家庭でのネット利用の実態を把握するために、ネットスターが2004年から「家庭でのインターネット利用実態調査」として実施しているもの。今回は9月9日と10日に、高校生と保護者それぞれ1200人を対象に調査した。調査はネット調査会社のマクロミルに委託した。
調査によると、全般的に、保護者は交通情報や乗り換え案内、ニュースや天気予報など、生活に役立つサイトを多く利用している一方で、高校生は掲示板、ブログ、SNS、動画サイトなど、コミュニケーションやエンターテインメントサイトを多く利用する傾向があるという。
具体的なサイトとしては、ディー・エヌ・エーの「モバゲータウン」やヤフーの「Yahoo!モバイル」、ニワンゴの「ニコニコ動画」、楽天の「前略プロフィール」、魔法のiらんどの「魔法のiらんど」といったサイトが高校生の利用経験率が高かった。
ネットを使った買い物は、保護者の9割以上、高校生の8割以上で経験があった。高校生の場合、携帯電話では着うた、着メロやゲームのほか、待ち受け画面や電子書籍などを買うことが多いようだ。
また、保護者が思っている以上に、高校生はブログやプロフ、SNSなどで自分の個人情報を公開していることも明らかになった。性別や年齢に加え、本名や住んでいる都道府県、学校名や顔写真などを公開している高校生は多い。
ネットを利用してトラブルに遭った場合、相談する相手としては「友達」を挙げた高校生が53.7%と最も多かった。保護者に相談しない理由として多く挙がったのが、「説明するのが面倒」(41.9%)というもの。相談しやすさのために「インターネットの仕組みを知っていて欲しい」と答えた人が52.3%いた。さらに、実際に子どもがネット上に公開していた個人情報などを、保護者が注意した場合には、51.5%の高校生が「納得して情報を削除した」と答えている。
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